当日欠勤・無断欠勤で朝から代わりを探す。
あれをどう減らすかの話です。
朝6時、現場に入るはずの人から連絡が来ない。電話をかけても出ない。 元請けには「人を出す」と言ってある。ここから代わりを探す。
この記事は、ブルーカラーの採用担当だった人間が、欠勤に向き合って分かったことをまとめたものです。 一般論ではなく、効いたことと効かなかったことを分けて書きます。
この記事の内容
連絡が取れない相手を追いかけている時間は、現場にとって何の価値もありません。 「何時までに連絡が無ければ代替を動かす」という線を、 事が起きる前に社内で決めておくと、当日迷わずに済みます。 3回かけて出ない相手は、10回かけても出ません。
後で連絡がついたとき、最初に説教を始めると次からは連絡すら来なくなります。 「体調か、家のことか、それ以外か」くらいの粒度で1つ聞くだけにしておくと、 次の欠勤が無断欠勤ではなく事前連絡に変わります。 これは実際に効きました。
毎回その場で電話を回していると、朝の30分が消えます。 「この現場ならこの人に声をかける」という順番のリストを先に作っておくだけで、 朝の動きがまったく変わります。 同業者どうしで融通し合える関係を1つ持っておくのも、現実的な保険です。
欠勤は本人の性格の問題として語られがちです。 ですが同じ人が、別の現場ではきちんと出ていることがあります。 現場で見てきた限り、繰り返される欠勤にはだいたい決まった背景があります。
ここを外すと、対策が精神論になります。 「常識がない」で終わらせると、朝礼での注意喚起やルールの厳格化に向かってしまい、 実際の欠勤数は動きません。
これが一番効きました。矛盾して聞こえますが、 連絡しやすくすると無断欠勤が減ります。 無断欠勤の多くは「休みたい」ではなく「言い出せない」の結果だからです。
無断欠勤が事前連絡に変わるだけで、朝の動きは劇的に楽になります。 欠勤をゼロにするより、無断を事前連絡に変えるほうが現実的で、効果も大きいです。
辞める人・休みがちになる人の多くは、最初の数日で決まります。 初日の終わりに一言声をかける、3日目に「どうですか」と聞く。それだけで続き方が変わります。 毎日やる必要はなく、最初の1週間に集中させるのが現実的です。
誰にも名前を覚えられていない現場は、休むことへの抵抗が消えます。 受け入れ側に「この人の面倒を見る担当」を1人決めておくだけで、 早期の離脱が減りました。
人手が足りないほど詰めたくなりますが、 詰めた分は、たいてい突然の欠勤で返ってきます。 しかも、返ってくるタイミングは選べません。 先に休みを入れておくほうが、結果的に現場は安定します。
朝礼や全体連絡での注意喚起。 休まない人だけが聞いています。休む人はその場にいません。
ルールを全員に一律で厳しくする。 きちんと来ている人の不満が増えるだけでした。 欠勤しているのは一部なのに、全員が締められる形になるためです。
ペナルティで縛る方向。 抑止になるどころか、募集をかけても人が集まらなくなります。 「厳しそうな会社」という評判は、思っているより早く広がります。
欠勤のたびに個別面談を組む。 手間が大きい割に、その場では「もう休みません」と言って終わります。 面談そのものより、連絡しやすさを整えるほうが数字に出ました。
「最近やけに休まれる」は、たいてい感覚です。 実際に数えてみると、特定の現場だけだったり、特定の月だけだったりします。 どこで起きているかが分かれば、打つ手が変わります。
最低限、この3つを見ておくと状況がつかめます。
感覚で「人が来ない」と言うのと、 数字で「先月から欠勤率が上がっている」と示すのとでは、 社内での通り方がまったく違います。募集条件を見直す根拠にもなります。
ここまでは、今いる人に対してできることです。 ただ、欠勤を繰り返してきた人を採用してしまうと、上の工夫だけでは追いつきません。
面接の受け答えは練習できますが、実際に出勤したかどうかの記録は作れません。 前の職場で当日欠勤や無断欠勤を繰り返してきたかどうかが分かれば、 印象だけで判断せずに済みます。
勤怠ログは、そのために作った仕組みです。 応募者が過去にどう働いてきたかを、本人の同意のもとで確認できます。 採用したあとの当日欠勤・無断欠勤・遅刻・早期離職も記録でき、 自社の欠勤率と継続率が自動で集計されます。
記録できるのは応募・面接・勤務・欠勤といった事実だけで、人物評は残せません。 本人が見せるかどうかを決められ、いらない記録は本人が消せます。 初日に来ない(バックレ)への対策は別のページにまとめています。
「欠勤対策 ツール」「欠勤防止 サービス」で探すと、ほとんどが勤怠管理システムです。 ただ、勤怠管理システムが答えてくれるのは「誰が何時に来たか」であって、 「なぜ来ないのか」「次も来るのか」ではありません。 欠勤に困って探しているのに、導入しても状況が変わらないのはこのためです。
用途で分けると、こう整理できます。
勤怠ログは3つ目です。打刻も給与計算もしません。 その代わり、応募者の過去の勤怠を本人の同意のもとで確認でき、 採用後の当日欠勤・無断欠勤・遅刻を記録すると自社の欠勤率が自動で集計されます。 すでに勤怠管理システムを使っている場合も、役割が重ならないので併用できます。 無料で始められます。